一般的に「空撮」と言えば、航空機を使用して上空から地上の風景などを撮影することを指しており、TVの報道・ドキュメンタリー番組などでの迫力ある映像は、現在のマス・メディアにとって欠かせない存在となっています。
スチル(写真)の分野において「空撮」とは、地図の測量用写真や、学校などでの人文字などの撮影が一般的であり、これらは「空撮」という用語の定義ともなっている様です。
しかし、ここでご紹介している「空撮」とは、これらとは全く異なるものです。
それは、「航空機」から「航空機」を撮影するといった少々特殊な世界なのです。

何故、航空機を上空で撮影するのでしょうか?それは、航空機本来の姿であり、また最も美しく見える瞬間が飛行中であるにもかかわらず、殆どの人が実際に間近で見ることができないからです。
確かに、飛行場に行けば離着陸する航空機の姿を見ることが出来ますが、それは脚やフラップといった、直接的に飛行に必要のない装備類が展張されているため、本来の美しいフォルムを堪能することは出来ません。
離着陸自体は、航空機の飛行にとって非常に重要なファクターであることは否定しませんが、飛行の全体から見れば、それはほんの一部分でしかなく、航空機が最も航空機らしい姿を見せるのは、やはり飛行(機動)中であるといっても過言ではないでしょう。

ただ残念なことに、飛行中の航空機の姿を間近に見るという特権を享受できる人は、ほんの一握りの人々、すなわちパイロット達であり、大多数の人々はあくまでも想像するしかないのが現状です。

しかし、最近では、航空専門誌やビデオ・ソフトなどで空撮映像が多く紹介され、そうした航空機本来の美しさ、凄さ、そして素晴らしさを知る手段が増えてきました。

ここでご紹介する写真が、航空機、ひいては空の素晴らしさを理解して頂く上で、その一助になれば幸いです。


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